連載・下町散歩道【2】
2019年1月28日
「ケン坊の下町散歩道」
皆様こんにちは。
すみだノート編集部、最年少のケン坊です。
1月某日、第二回目の下町散歩道(したまちさんぽみち)へ行って来ました。
「下町散歩道」は有名な商店街や大通りではなく、何気ない道を歩いて墨田区の良さを発見することがテーマです。
今回は墨田区の北、鐘ヶ淵駅近く、墨田5丁目付近を30分程かけて歩きました。
第二回目のスタート地点です。
風も無く、暖かい、絶好の散歩日和です。
幸先良く、少し歩くと銭湯「田中湯」がありました。昔の面影が残る銭湯です。
ここから先、古い建物もありましたが、しばらく住宅街が続きました。
こんな時はインタビューです。
犬の散歩をされているお父様に、インタビューをしました。
-- この近くで、写真に撮ったら面白い場所はありますか?
お父様 「この辺は下町で、うす汚い建物ばかりだからなあ・・・」
-- いやあ、ははは・・・
お父様 「そこの電信柱を右に曲がったところに、古い床屋さんがあるから行ってみたら?」
-- ありがとうございます。行ってみます。
床屋さんの場所を教えてくれたお父様に、すみだノート特製ボールペンを差し上げたくなりました。
でも、そんなボールペンはありません・・・
少し道を戻って右に曲がると、商店街のような通りに入り、床屋さんがありました。
でも、そんなに古い床屋さんではないようです。
もう少し歩いてみると・・・
おそらく、こちらの床屋さんだと思います。
お店の中に、俳優の菅登未男さんのような、ご主人らしき方が座っていたので、お話を伺ってみました。
-- こちらのお店はいつからやっているんですか?
ご主人「昭和30年から」
-- えーっ、昭和30年。ご主人で何代目になるんですか?
ご主人「二代目だね。でも、もうじき廃業になるけどね」
-- そうですか。雰囲気があって、素敵なお店ですけどね。
ご主人「最近はもう常連客しか来なくてね。それに、ほら、去年腰を痛めたでしょ」
-- は、はい(知っていて当然の情報のようです)。
ご主人「だから背の高い客は散髪出来ないしね。アッハッハ。でも、常連客が来るから、廃業したくても出来ないんだよ。アッハッハ」
ご主人の撮影はNGとの事でしたが、楽しくお話が出来ました。
元気に走る子供達です。
また、元の道に戻って来ました。時折、昔の面影を残した建物が見られます。
これからお出かけと思われるご婦人に、インタビューをしました。
-- この辺でおすすめの食べ物屋はありますか?
ご婦人「この辺のお店はみんな無くなっちゃってね。昔はズラーッとあったんだけど。しかも今日は日曜日だしね。 ここから向こうへ行っても、多聞寺があるぐらいで何も無いよ。鐘ヶ淵駅の方へ行けば喫茶店とか色々あるけどね」
-- ありがとうございます。行ってみます。
ご婦人「気を付けてね」
親切に教えてくださったご婦人に、すみだノート特製3色ボールペンを差し上げたくなりました。
しかし、そんなボールペンはありません・・・
今回は猫とふれあう事が出来ませんでした。
今回の下町散歩道も、スカイツリーが見守っていました。
多門寺を通り過ぎ、線路が見えて来ました。
線路沿いに大きなサボテンが植えられていました。
荒川の土手が見えて来ました。
今回はここでゴールとしました。
今回は、少しではありますが、下町の方たちの人情に触れる事が出来ました。
インタビューに答えて頂いた方々、ありがとうございました。
次回以降も下町の良さを発見し、理解を深められたらと思います。
株式会社下町通信社
すみだノート編集部 ケン坊