「江戸の園芸熱 ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」展
2019年2月18日
たばこと塩の博物館(墨田区横川)で1月31日(木)から3月10日(日)まで、「江戸の園芸熱 ー浮世絵に見る庶民の草花愛ー」展が開催されています。
江戸時代は、花の名所は今よりも数多くあり、花の名所を訪れることは、人々にとって何よりも娯楽でした。墨田区には、現在まで残っているものも含め、墨堤、小村井の梅屋敷など、近隣の亀戸には亀戸天神、梅屋敷といった数多くの花名所があり、江戸の人々に親しまれ、浮世絵の格好の画題にもなっていました。
また、寺島村にあった植木屋を買い取って別宅とするほどの植木の愛好家の三代目尾上菊五郎をはじめ、植木に熱を上げる歌舞伎役者も多く、舞台の小道具にも多く使われていました。
浮世絵とともに江戸時代の植木鉢を楽しむこともできます
18世紀半ばに植木鉢が普及すると、草花は人々にとってより身近なものとなりました。植木鉢を飾って楽しむ人々や、花弁などを変化させた朝顔や菊細工といった多様な園芸の流行が、浮世絵に描かれるようになりました。
同展では、「花見から鉢植え(プロローグ)」「身の回りの園芸」「見に行く花々」「役者と園芸」を、前・後期合わせて約200点の浮世絵が紹介されています。
浮世絵を通じて、江戸時代の鉢植えや生活その時代の街並みやブームを伺うことができます
江戸時代には、植物の専門書や植物を育てるための解説書、多種にわたる朝顔の写生集など多く出版されていました
百種接分菊 歌川国芳 個人蔵
日時:2019年1月31日(木)~3月10日(日)
前期:1月31日(木)~2月17日(日)
後期:2月19日(火)~3月10日(日)
会場:たばこと塩の博物館 2階特別展示室
休館日:月曜日(ただし2/11は開館)、2/12(火)
開館時間:10:00~18:00(入館締切は17:30)
入館料:大人・大学生100円(50円) 小・中・高校生・満65歳上の方50円(20円)
※満65歳以上の方は年齢のわかる証明書を受付にご提示ください。()内は20名様以上の団体料金
【展示関連イベント】
時間:14:00~
場所:3階視聴覚ホール
当日先着順、整理券制、定員90名
【展示関連講演会】
2月3日(日)「陶磁史から見た植木鉢とその魅力」佐久間真子(愛知県陶磁美術館 学芸員)
2月24日(日)「江戸歌舞伎と園芸」石橋健一郎(国立劇場 首席芸能調査役)
3月3日(日)「江戸の園芸ブーム ー技術と情報でたどる園芸文化ー」平野恵(台東区立中央図書館 郷土・資料調査室専門員)
【たばしお寄席】
2月10日(日)「長屋の花見」「青菜」 桂歌助
※各イベント参加には入館料が必要です。
※当日開館時より1名につき2枚まで整理券をお配りします。(整理券配布時に人数分の入館料を頂戴します)
たばこと塩の博物館
東京都墨田区横川1-16-3
TEL:03-3622-8801
https://www.jti.co.jp/Culture/museum/